B2タイプ(後ろ外側重心)だけど、具体的にどんな打ち方が合ってるの?

B2タイプはかかとの外側重心でしたね。今回はB2タイプのあなたに適した打ち方について考察しています。 B2タイプの特徴を分かって、テニス仲間やライバルの先を行って見返してやりたい!という方は是非読んでみてください。

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まず、後ろ重心

スポーツって大体の競技は、体の前方で力を込めたり、打点を前面にして打ち込むもんだよね! それなら、前側重心のほうがいいに決まってるんじゃない?

確かに体の前方に体重移動して力を込める競技がほとんどです。 では後方重心は不利なのでしょうか? いいえ、違います。確かに前重心の場合、すでにつま先寄りに体重が掛かって安定しているため、すぐ(1,2のリズム)に打点へ力を注ぐことができます。 しかし、後ろ重心の場合でも、有利な点はあります。 例えば、後ろ重心の場合、起点をかかとから始め、打点のある前に体重移動して向かうと、より足から体幹までの力がこもったボールを打てます。そのうえ、前重心の方が伸びあがる動作で力を発揮することに対し、後ろ重心の場合は、さらに沈み込む動作で力を発揮します。これは、ボールを投げる際にどちらがより遠くまで飛ばせるかという感覚を感じてもわかります。 また後述する動きのテンポ、一連の動作の流れにも関係しますが、後ろ重心であり、テイクバックを大きくとり、アウトサイドインのスイングをすることに向いています。 後ろ側に重心があるタメ、後ろ側に大きな動作をし、後ろから前への体重移動や体幹のねじれなど、動作の仕掛けに時間が掛かることから、2度引きと言われることがありますが、この2度引き、B2タイプには通常力を込めて打つ際には、自然と現れるような動きです。 【ストロークの インサイドアウト VS アウトサイドイン】  テニスにおける4スタンス理論

次に、クロスタイプ

次に、クロスタイプの特徴から、ストロークで構えた股関節が先に打点に向かい始動し、ねじれるような動きで、後から肩が直線的に打点に向かいます。股関節から肩への力が伝わるタメがあるということですね。   ストロークはでんでん太鼓のイメージってよく言われる言葉ご存じありませんか? ぼくはよく雑誌とかで見て、なるほど~と思ってました。 しかし、でんでん太鼓はパラレルタイプのような、体を回転させるようにして瞬時に体の左右を入れ替えて打つ、タメのいらない人向けの考え方だったんです。

B2タイプにはエアKが難しい。。

錦織圭選手の代名詞、エアK。 この技は、フォアハンドで後ろ足を伸ばして伸びあがる動作で、空中に浮きあがり、高い打点から強烈な一打を放ちます。空中に飛び上がると同時に瞬時に左右音肩を入れ替えるという瞬発力、体の軸の入れ替えを必要とする技とも言えます。 これは私のようなクロスタイプには、難しい動作です。真似は出来ても、安定して爆発力を発揮するには、大変な難しさを感じます。ちなみに錦織選手はA2タイプ、パラレルタイプとなります。真似すると上達には遠回りになるよい例なので、紹介させてもらいました。 B2タイプなら、後ろ足でしっかりとかかとをつき、沈み込み力をためる時間を持ちましょう。 でんでん太鼓とは違い、ボールを打点から3,4個分押すイメージは、まさにクロスタイプのアドバイスに思います。ただし、押し出すボールは、斜め上に向かっています。下の図のような並行ではなく、斜め上です。   普段の練習はクロスタイプでは無意識のうちでも構えてから、打点が直線上にあるイメージをしていたほうが、安定につながっていたはずです。私は、点で打つという自分の理想とは違い、そのような直線のイメージがミスを減らしました。 【ワイパースイングに頼ってていいの?】  テニスにおける4スタンス理論

動きのテンポ

あとは、前方向への体重移動を安定して行うには、「いち、に~い、さん」のリズムが必要になります。 ゴルフでいう「チャー シュー メン」のような感じですね。 ちなみにyou tubeによく出る窪田テニス教室の2度引きテイクバックは、B2タイプには必須の動作となるでしょう。後ろ重心で、仕掛けも遅く、リズムもいち、に~~い、さんなので、自然とテイクバックが2度引きのように十分溜めていったほうが安定するんですね。 逆にいえば、他のタイプにはなくても良い動きです。 このリズムから分かるように、B2タイプは、実は4タイプの中で最も動作の開始から打点までに時間が掛かり、かつ一連の動作の流れが必要になるタイプと言われています。 例えばB2タイプの松井秀喜選手は、バットの出が遅いと評された理由は、こうした仕掛けが遅いという特徴をあらわしたものと考えられています。

B2タイプの豪快さ

動きの仕掛けが遅いことの代わりではないんですが、遠くの打点でも力を込めて打てる、4種類の中で最も「豪快」という特徴があります。 体の中に溜めたパワーを一連の動作の中で放出するといったイメージでしょうか。 ただし、力をためる際に力みすぎてしまうのは禁物です。この点は、僕が学生時代、いかにリラックスして打つことを意識せずひたすら一発屋のようなことをしていたことから、すごく大事に思っています。 したがって、重心を後ろから前に移動することができ、かつ股関節から肩へのクロスタイプ特有のねじる動作もできれば、それだけで力は発揮されます。テニスのストロークではこうした一連の動きがテイクバックからフォロースルーで意識すべきでしょう。  

B2タイプのプロテニス選手

B2タイプの選手は、常に後ろ足に重心を作り、体幹部の動作として運動域が大きいため、豪快、ダイナミックというイメージの似合う選手が多いのです。 そしてなんと、レジェンドテニス選手、フェデラー選手もB2タイプなんです。 フェデラー選手の流れるような動作で打つフォア、片手バックは、自身の後ろ外側重心で成せるものなのかもしれません。確かに、一連の動作がきれいと言われる中で、爆発的なフォア、片手バックなど、アグレッシブな選手ですね!私自身、フォアハンドについてはフェデラー選手がほかの誰よりもお手本だと思っています。(余談ですが一時期思い切って片手バックに変えようと試みましたが、長年の癖は変えられず、現在は両手バックに戻しています(笑)) 逆に言うと、B2タイプ以外の方がフェデラーの真似をしようとすると、なんであのフォームで力を込めて打てるのかわからない、力を込めてなさそうなのに球速がえぐい、などと体に適さない意見が多いようです。   さて、そのほかにもB2タイプでどんなプロ選手がいるか、気になりますよね。 ということで、調べました。 B2タイプのプロテニス選手 ロジャー・フェデラー アレクサンダー・ズベレフ デビッド・ナルバンディアン フェルナンド・ゴンザレス ディエゴ・シュワルツマン アンドレアス・マナリノ ジョン・マッケンロー グスタボ・クエルテン 内田 海智   B2タイプは、他のスポーツにおいても、こうした一連の動作、直線で打点を捉える、リラックス、股関節から肩へのひねり、いち、に~~い、さんのリズム、などを意識するとよいでしょう! そんな感じです。ばいばい