今回紹介する映画は、マネー・ショート 華麗なる大逆転です。

実話に基づき、4人の社会の枠からはみ出た考えで行動した者達を描いた物語です。サブプライムローンを組んだ投資家達向けの商品は、実は大手銀行、メディア、政府が否定していた世界経済の破綻を招く大問題でした。そこには、銀行の闇を浮かび上がらせ、何を信じて行くべきか混沌とした世界がありました。

見所

金融投資をしたことがない、経済、証券、株の知識がないものには難易度高めのストーリーです。実は私も、一度は話題になっている映画ということで見ようとしたのですが、かなり序盤で難しく挫折してしまいました。

今回、自分でそういった金融の、投資の知識を、身につけた経験もあり、リベンジ。

一言で言えば、冒頭にもあるとおり、

「世の中で最も恐ろしいことは、知らないことではなく、知らないのに、知っていると思い込んでしまうこと」が、この映画の伝えたいメッセージなんだと思います。

かつて、住宅ローンの優良顧客を集めて作った金融商品は、やがて時とともに、商品の価格、格付とは逆に、実態は低所得者層の延滞する住宅ローンだらけの、不良債権だらけの商品という実態を隠し持ちました。格付け機関では、その商品内容を黙認しながら、優良との格付けをくだしており、彼らもまた、取引先との関係に目のくらんだ対応を行なっていました。

主人公達は、自分たちで、誰も読もうともしない商品の目論見書を読みます。実態は、何ヶ月も延滞されている住宅ローンを含む商品としての側面を孕んでいる、そのデータを拾い上げます。実際に住宅を渡している仲介業者に会います。住宅に住む人たちの現状を実際に会って確認します。

自分たちの考えている暴落が現実に起これば、それにより投資家達は他の担保にしていた株式等まで影響を及ぼして大きな波及損害が起きます。また、実際に住宅ローンを組んでいるもの達の家は差し押さえられます。何百万人の家が失われ、仕事が失われます。

この現実を前に、自分たちの儲けを喜んでいいのか、金融社会の腐れ方にうんざりとしながらも、自分たちの考えを貫きます。

実際の出来事を扱っており、「人間とは。社会とは、世界の裏表とは。」よく理解して行くこと、地に足のつけて考えることの大事さがわかりました。

個人的に思うこと

個人的にも、日本でも個人資産を投資する時代と言われていますが、いつだって、金持ちと、それを追いかけるもの、金融リテラシーに完全なものはなく、二次、三次情報ばかりを掴んでいてはいけないんだと感じました。

また俳優では、「バットマン」など、数々の映画で活躍するクリスチャンベール、ブラットピットなどが出演しており、彼らの役、感情の動きにも面白さがあります。

ぜひ、AmazonプライムかNetflixで見てください。